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万病に効くお灸療法 1

  • 医博 原志免太郎先生
  • 2019年11月12日
  • 読了時間: 4分

更新日:2020年7月15日

万病に効くお灸療法


    医学博士 原志免太郎 著





                 序



 「三里の灸」と「腰部の灸」は科学的研究に立脚した唯一の健康増進法でありまた肉体美を愛護せる安全優秀の捷病道(ショウビョウドウ・病に即効性があり打ち勝つ道)であります。

皇紀2593年 昭和8年3月

 筑前香椎養寿園にて 著者謹識。

 



                 凡例




一、近年の「灸」は高速度の流行を呈してきた。これは明治維新以来閑却されていた医学者の注意を喚起し、その科学的研究が発表された結果である。


一、灸法は東洋医術の王座を占むるもの、今や独断的医方の旧殻を脱し科学の新武装を加えられた。灸法の海外進出も遠い未来ではあるまい。


一、本書は灸方の医学的原理を通俗解説して医学の素養なき人たちに領納せしめ、何人にも施灸を実施し易からしむる様、辞句を低して執筆したものである。

       

一、尚本書は灸法の科学的研究を骨子とし、医学者としての臨床実験を経緯としての著述だから従来の灸術書とは全然その型を異にしている。






一、ある人は著者の灸法研究を評して、その血液学上の研究は科学的だが経穴に対する見解は非科学的である、などと言っているが、とんでもない拙著の読み誤りである。著者は古来の経穴に敬意こそ払えへ、未だかってこれを否定したことはない。


一、さりながら従来の灸術者が全身皮膚のいずれの場所を問わず無頓着に焼きて、醜悪なる瘢痕を印することに意を介しない態度には少なからず不満を抱き悲惨を感じるものである。


一、この不満と悲惨とを除くため本書を公刊した。著者は健康美と肉体美と精神美の合一を旻天ビンテンに熱祷するものである。


一、幸いに著者の微衷が認められ、同好の諸君氏によりて、全身の皮膚を傷作る前、著者のいわゆる「三里の灸」または「腰部の灸」を実験してその偽らざる体験が公表せらるるならば、自他の幸慶これにすぐるものはあるまい。






        目次


第一章    緒言

 第二章   灸療歴史編


 第一節 灸法の渡来


 第二節 日本の灸法 海外へ伝へらる。


第三節 灸法衰運の原因。


第四節 灸法の科学的研究。


第五節 著者の研究因縁物語。


第三章 灸療新道編


第一節 灸療と経穴と自家蛋白体療法。

  

第二節 偉大なる血液の変化 総論。


第三節 偉大なる血液の変化 各論。

1、白血球数 及び喰菌作用の増加

2、赤血球数 及び血色素量の増加

3、附、「灸」の文字の科学的解釈。

4、血液凝固時間の短縮。

5、血清に有益なる変化を生ず。

6、血糖量、及び血清カルシウム量増加す。


第四節 施灸は局所免疫機能を更新す。

第五節 施灸は管状骨の発育を催しアシドーシスを抑制する。

 

第四章 灸療 結核編


第一節 弔い合戦を起こせ。


第二節 結核動物の予備実験。


第三節 結核の海猽カイメイ(モルモット)百頭を使用せる

     本実験総論。


第四節 結核の海猽(モルモット)百頭を使用せる本実験各論。


1、体重の比較。

2、体温の比較。

3、感染局所の比較。

4、リンパ腺腫の比較。

5、脾腫の比較。

6、血液所見。


(イ)赤血球数並びに血色素量

(ロ)赤血球沈降速度。

(ハ)血小板

(二)白血球数及び其の種類。


7、諸臓器の病理的変化。


(イ)肉眼的所見(脾臓、肝臓、肺臓)

(ロ)顕微鏡的所見。




第五節 結核に対して灸はどう効くか。


第五章 灸療のドーゼ編


第一節 灸には分量あり。

第二節 全身3分の1以上の火傷は何故死ぬるのか?

第三節 灸療と「ホメオパシー」。


第六章 灸療の体験編


第一節 「足三里の灸」の提唱。


 第二節 国民的 新保健運動。


第三節「三里の灸」の取点法。


(イ)古来の灸点法


(ロ)原式灸点法


第四節 施灸法と二、三の注意。


第五節 𦫿炷ガイシュの科学的研究。


第六節 万病に適用される腰部八点灸。


第七節 腰部八点灸の取点法公開。


第八節 腰部八点灸の応用法。


第九節 幼弱者の施灸法。





第七章 灸療の臨床編。


○肺結核の灸療実験。


○結核の予防と「三里の灸」。


○神経衰弱退治の灸療。


○心臓病に灸療の効果。


○30年の膀胱炎を6週間で

  完治させた灸療実験。


○婦人病に灸療の提唱。


○お灸と安産。


○脚気と灸療。


○花柳病にお灸。


○健全なる胃腸は長寿の鍵。


○神経痛リュウマチスの

    誰にでもできる灸治療法。


○チフスと「三里の灸」


○夜尿症の灸療と感謝状

○糖尿病と灸療


○高血圧症には灸は効能がある。


○灸はバセドウ氏病にも効果がある。


○あらゆる難病に


第八章 結語


第一節 お灸は万病に効く。


第二節 灸法の科学的応用の一提案。


第三節 お灸は最も進歩せる合理的プロレタリア医学なり。


第四節 至誠懇願


第五節 養寿報国の素願。


                      (終)





























 万病に効くお灸療法




   医学博士 原志免太郎 著





 
 
 

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