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​ our instructor

​講師の紹介

浅野周 先生

経絡学の講義に関して 浅野周先生の言葉

 「霊枢経別」に「十二経脉とは、それによって人は生き、それによって発病し、それによって治療し、それによって治癒する。最初に学ぶものでそれに治療は尽きる。経絡は「通る所を治療する。」ので、鍼灸では発病した部位や器官をどの経絡が通っているかが重要なのです。陰陽は刺鍼操作ですし、表裏は繋がっていますのであまり問題ではありません。しかるに体表の経絡だけしか知らなければ、どの経を治療して良いのか判りません。心と腎に経絡の連絡がある事を知らなければ心腎不交を理解できず、治療法も判りません。経別を知らなければ、なぜ痔の特効穴が承山なのか判りません。経絡路線を知って初めて、そこを脉が通るから主治するのだと理解できます。私の講義ではどうして肺が太陰に当たるのか?どうして肺は手と組合わさるのか?どうして太陰は手の内側前縁を通るのか?などの初歩的問題に解答し「霊枢・経脉」を中心として、絡脉、経別、経筋、さらに「帛書・はくしょ」の経脉と「霊枢・経脉」との比較、手足を切断して経脉が切れたとき、そこからどうやって循環するのかという「気街理論」、胞絡と胞脉はどうちがうか?などの問題を幅広く解説します。私の講義を聴いていただければ、まず経絡関係のことは誰と話してもまず問題無いと思います。足陽明胃経が主血所生病である理由も教科書記載の肖少卿先生と姜揖君先生の解説だけでなく、主編である李鼎先生の説明も紹介しています。 

​楊先生

 

中医基礎理論の講義の概要
華佗塾の趣旨は、中国本土の中医薬大学の講義内容を日本の中医、鍼灸を志す人達に紹介することによって、日本の漢方及び鍼灸の向上に貢献しようとするものです。従って各科目の内容は、中国本土の本科生の使っている教材をベースに各科目の教師により整理され、日本に適したものとなっています。中医基礎の具体的内容は以下の通りです。
一、陰陽五行学説。        ー中医学の哲学的思想の基礎。
二、臓象、経絡学説、及び気血津液。ー中医学の形態機能学の基礎。 
三、病因と病機学説。       ー中医学の病理学の基礎。
四、防治原則。        ー中医学の予防と治療理論の基礎。
 中医学と古代哲学とは密接な関係があり、したがって第一部分の古代哲学思想の概念を学習すれば、中医学基礎を理解しやすいという事である。陰陽五行学説以外、統一体観、恒動観、及び中国文化特有のパターン認識の思想(辨症論治)は中医学のすべての内容に貫かれている。広範囲にわたって客観的に存在する事象を高度に機能総括するという、この思考方法は科学分析を起源に於く現代医学と根本的に異なっている。したがって本講義は、このような中医基礎的内容をわかりやすく解説したものである。

中医基礎理論 

経絡学

岡本悠馬先生

​中国鍼灸史


 針灸師として知らなければならない基礎的な歴史事実を系統的に時代別に述べ、多くの歴史上の中国の鍼灸医を紹介しています。孫真人、竇漢卿、席弘、長桑君、高武、朱権、徐鳳、李梃、王国瑞、徐文伯、淳于意、秦承祖、等の古代針医の名を知らなければ受講する価値あり。

講師の岡本先生は神戸外国語大学を卒業後、
外務省に勤務され、上海日本総領事館に勤務の時、鍼灸に目覚められ以後帰国されて中国鍼灸を研究されている方です。

​腧穴学

 奇穴は経穴の一部でしょうか?ちがいます。経穴とは14経の中のつぼという意味です。なぜか日本では経穴学の本の中に「奇穴」が載っています。奇穴と経穴と阿是穴を合わせて中国では腧穴(ゆけつ)と呼びます。「腧穴学、ゆけつがく」とは穴位(けつい、ツボのこと大陸ではこう呼ぶ)の事を知るためにある学問です。しかし国内の教育機関では解剖学的部位、西洋医学の筋肉、神経、脈管、刺鍼法以外の情報は教えてくれません。五輸穴の「栄穴」は本当は「滎穴」を書きますが全く字の概念が違います。鍼は伝統医学であるのですが継承したものがなければ何を後輩や弟子に伝承して良いのか判りませんし、経験や勘だけを師匠から受け継ぐだけでは学術とはいえず「術」のみで「学」のないものとなってしまいます。そこで私がはっきりとした先人の教えをつまびらかにいたしました。穴位の作用、いわゆる「穴性」については日本でも中国でも本によってまちまちでわかりにくい。一人一人が勝手に決めている。
 よって一番確かなものとして中国衛生部によって承認された五版教材テキストの教員用虎の巻を基準として用い、鍼灸甲乙経、鍼灸大成、千金方等の古訓を詳しく日本語で解説し、背部兪穴は督脉とともに語り、辨証論治を盛り込んで述べております。またもっとも重要なことは孫思邈が<千金翼方>でこう言っている事です。
つまり 「凡諸孔穴名不徒設、皆有深意。」
 訳(凡そ数有る穴位の名は何の理由もなしに付けられたのではない。全てに深い意味があるのだ。)
 経穴というのは名前を見ると効果がある程度わかるように考えられています。これは針灸学校ではほとんど習わないことです。この授業ではこの経穴の名前を分析しすべてはっきりと述べています。
また私が臨床家として治療したのべ5万人前後の経験から穴位と気の流れについて感じたものを織り込んでおり鍼灸の学術的センスをつけるには恰好の講義であると思います。

今村神針先生 

腧穴学 

中医薬大学5版教材

今村神針翻訳 谷口書店

新刊

金針王楽亭 経験集

串崎展一、今村神針翻訳 谷口書店

中国針灸秘訣集

今村神針 著作

 谷口書店

今村神鍼(いまむらしんぜん)
 腧穴学、担当。 華佗塾代表
華佗堂針灸院院長。

 

 経歴、JR大阪駅前ビル 「アクティ大阪クリニック」(医療財団)関西労働保健協会の付属診療所に3年勤務、針治療に従事。ここで一日50人ほどの患者さんに延べ30000人以上の鍼治療を行う。その後他の病院、自分の診療所においてのべ20000人前後の臨床経験を積む。

1991年日本国 文部科学省より国費留学生として「北京中医学院」 現北京中医薬大学に3年間留学。鍼灸系と、中医内科を専攻。その後同校で、1年中医師の卵に日本語を中国語で教える。

 病院実習は北京中医薬大学付属、東直門医院の内科等各科と鍼灸科を中心に行う。姜楫君教授、陳子富教授に師事。元北京中医薬大学日本語教員、
 

 1996年に帰国後は平日は広島の総合病院にて勤務。

「中国針外来」を病院内に作っていただき外来治療、合わせて入院病棟にて治療。同時に同病院で鍼灸治療を医師に教える。ここで尾道市の市長さんの治療を行ったご縁で市民センターにて「中国の針灸」の市民講座を開く。50名の市民の皆さんにレクチュアする。

 同時進行的に華佗堂針灸院を神戸にて開業。土日はここで臨床。
 

 中医学通信講座 「かだじゅく華佗塾」を開塾。日本で初めて中国全土の中医薬大学の正式教材の5版教材の日本語への翻訳出版事業に着手。翻訳家兼プロデューサーとして中国の老中医の先生方と谷口書店の仲介を行い浅野氏の協力のもと共に針灸関係の教科書を整備出版する。


2000年 UN国連の機関 WHO 世界保健機構の主催する 
「世界伝統医学神戸シンポジウム」に参加。

2009年「統合医療シンポジウム」に中医学パネリストとしてポートピアホールで200名ほどの関係者の皆さまに講演。

8月 TCMN合宿に講師パネリストとして参加。

著作は

    1、  谷口書店から五版教材
         「腧穴学」を翻訳出版。

 

    2、  2009年6月谷口書店から著作
          「中国針灸秘訣全集」を出版。

 

    3、   2017年4月 谷口書店より 

          串崎展一氏と共同翻訳で

         「金針王楽亭 経験集」 を出版。
 

   兵庫県神戸市在住。

浅野周(あさのしゅう)
       経絡学、担当。
北京堂鍼灸院長、翻訳家、
翻訳書は

1、「難病の鍼灸治療」
2、「急病の鍼灸治療」
3、「刺血療法」等(緑書房)
4「経絡学」   たにぐち書店
5「中医基礎理論」たにぐち書店
6「刺法灸法学」 たにぐち書店
7「針灸治療学」 たにぐち書店
8「針灸医籍選」 たにぐち書店
 
9 「鍼灸大成」翻訳出版(三和書籍)

10刺針事故(三和書籍)

11、「針灸学釈難」李鼎著 
を源草社から翻訳出版

 北京語言学院に1年、北京中医薬大学に1年間留学。鍼推系専攻。北京戯劇学院に後に1年留学。帰国後臨床に反映させるため翻訳活動に入り、10数冊にのぼる鍼灸翻訳書を翻訳出版。
                   

 

 

 

中医基礎  担当

 黒竜江省中医学院卒。
  神戸大学医学部精神科
  医学博士


 

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